不安症について
カウンセリング東京:「不安症」
それぞれの不安障害の詳細
下記の説明では、麻薬使用がないことが前提です。コカインや、エクスタシー、LSD、さらにその他の麻薬により不安症のような症状が表れるかもしれませんが、このウェブサイトでは、これらの問題の説明を省かせて頂きます。
全般性不安障害(GAD)
全般性不安障害(GAD)は、過度の不安感、心配感、落ち着きのなさ、いらいら感、筋肉の硬直、疲れ、そして最低6ヶ月以上の不眠が特徴的です。「もしこれを解決できたらもう心配はなくなる」などと結論を述べようとするタイプの人々のことです。さらにこのタイプの人たちは、「体の調子がおかしいと思ったけれど、医者は何でもないと言う」などとよく言います。
現実的に、このような人々の脳の中の不安感をコントロールする機能に何らかの異常があり、そういう意味で「体がおかしい」のが正しいです。このような複雑な脳の機能を証明する簡単な医学検査は無く、それ以外はほとんどの場合、不安感により感じるだるさや衰弱感を体調の悪さと考えない限り、「明らかな」身体の問題はないでしょう。ところが、双子研究によると、この病気の一致発生率は高いことが示されています。さらに、ストレスも人々にこのような不安感を持たせる原因になります。しかし、通常はそのようなストレスに対し、ほとんどの人がすぐに通常の状態に戻ります。これは、GADと診断される人の不安感に対し、何らかの胞弱性があることを示しています。カウンセリングはこのような人々の固執を止めることと、問題を敷延することに役立ちます。そして薬は基本的な不安感を軽減する手助けをします。
パニック障害
パニック障害を抱える人々は、GADを抱える人に比べ、突然起こる不安感に対するショックが強いといわれます。極度のパニックアタックと、それに対する不安が彼らを繰り返し襲い、通常何の前触れもなく夜中でも起こります。症状の重いときには、動悸、発汗、急速な呼吸、窒息、めまい、震え、絶望感、(過呼吸の後に起こる代謝の変化に伴う)過度のうずき(しびれ)などが起こります。 このような症状を体験した後、次にいつどこでパニックが起こるかと心配し始めます(予期することに伴う不安)。 そのため、助けが得られなさそうな場所を避け始めます(恐怖の回避、または広場恐怖症)。
パニックアタックを抱えている人は、ほとんどの場合、初めは緊急、又は救急病棟で見受けられます。そして「何も悪いところはありません」と言われます。近年、医師はよりパニックアタックに関しての知識を認識していますが、未だ多くは患者を精神科医に紹介しません。何度も繰り返しになりますが、やはり、「何も悪いところはない」というのは、正確ではなく、パニック障害があり、上記のように脳の中の不安感に関わる部位が誤作動している可能性があり、ブレーンスキャン(脳画像検査)やその他の検査で証拠付けられています。これは通常の内科的な問題ではありません(まれに甲状腺機能亢進症や、他の内分泌腺の問題による場合もありますが、これらの診断が可能な精神科医に診てもらうことが適切です)。「Panic disorder and brain scans」を Pub Med、米国国立医学図書館のウェブサイトなどで検索すると、パニック障害における生物学的調査結果などが見られます。
一等親の親族内では、パニック障害の現れる確率が一般人口に比べ8倍にもなります。そして、薬でのパニック症状の抑制も極めて効果的です。時にはうつ病のときのみのパニックアタックの発生もあり、その場合、パニックはうつ症状によるもので、うつが消えると共になくなるため、2つの病気の同時診断はしません。
心理療法は教育面、不合理な恐れの軽減、実際にはほとんど起こっていない自分自身に対する逆襲の軽減、そして恐怖心による回避行動や予期不安のサイクルなどを壊すのに極めて重要です。認知再構成(徐々に恐れていることに直面する割合を増やしていくこと)と、自身の中に存在する生まれつき兼ね備えた強さに対するサポートが病気の改善へ大きな助けになります。
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