うつ病について
カウンセリング東京:「うつ病」
うつ病の治療法
心理療法のみの治療でも、上に挙げた様に、人格障害によるうつ症状、軽躁病のうつ症状には効果があります。もしうつ症状が重度であるなら、心理療法やカウンセリングに加え薬の服用も大切です。しかし多くの人は薬の副作用に対する恐怖感や恥辱により服用を懸念しがちですが、何度も述べているように、それは自らの病を受け入れる過程の一部であって、それを克服しなければなりません。ただし、もし病状が重い場合には、例えば盲腸の場合多少のリスクが伴っても手術を受けるように、回復することを優先することが必要です。
興味深い傾向として、薬の服用が必要な人の多くが、たばこ、アルコール、スピード、マリファナ、または他の危険とみなされている薬物を過去にまたは今まで使用してきているにもかかわらず、坑うつ薬の服用に関しては抵抗を示します。カウンセリングにおいてこれらの人々に、もし薬を一度も試さなければそれが彼らの助けになるかはわからないとういこと(彼らの人生を台無しにするうつの代わりに)、それから原則として効かない薬や耐え難い薬は一切服用するべきでない、ということを理解する手助けをすることはほとんどの場合有効的です。薬を服用しているのであれば、それが充分な量であることも大切です。なぜならもし薬の量が少ない場合、彼らは薬が少ないことで「症状が軽い」ととらえ、「少量の服用量」で充分と考えてしまうからです。
薬を服用している場合でも、症状が改善されると服用をやめてしまうことが多々あります。これは複雑な状況であるため注意深い話し合いが必要です。ほとんどの場合、薬を服用しているため症状が改善されていて、本人の調子が良くなったから薬の服用を止められるというわけではありません。さらに神経系が薬によって受ける影響は数週または数ヶ月続くこともあるため、薬の服用を止めて2ヶ月間調子が良かったとしても、薬が必要でないという結論は有効ではないかもしれません。時には、薬に頼りすぎてしまうかもしれないという恐怖感を抱えていることもあります。このような場合には、薬を止めたらうつ状態である自然の自分に戻ってしまうことになるという事実を説明することも、時には助けになることにつながります。この場合の「自然」とは「健康」を意味しない可能性もあります。もし糖尿病や高血圧症を抱える人たちが、インスリンの投与を怠ったり降圧剤を服用することを止め、自然で非健康的な状態に戻っても、これは彼らが薬を服用していたから病気を抱えていたわけではありません。抗うつ剤を止めるときにはうつ症状の再発症を防ぐため、さらに薬を止めることによる禁断症状を防ぐために(これは他の薬においても同じことで、心臓のためのものや医学薬など)ゆっくりとその量を減らしていくべきです。ただし、麻酔剤のような麻薬を探し求める行動や中毒はありません。
なかには、うつ病の最発症が起こらずに薬の服用を止められる人もいます。うつ病が本質的、または内生(自身の一部)であればあるほど再発症なしに薬を止めることが難しくなります。内生のうつ病として、1.過去に薬の服用を止めた際に複数回にわたる慢性的な症状の発症、2.家族の歴史(遺伝的)、3.重大で特別な出来事以外によるうつ症状の再発症、があります。これらの要素が少なければ少ないほど、たった1度の抗うつ剤による治療療法のコース(最短でも6ヶ月)のみ必要になることが多いでしょう。
最後に、うつ病を有している患者は、身体疾患による死亡の確率も高くなります。一例として、うつ病患者の動脈硬化症の進行が早くなることは挙げられます。ご存知と思いますが、それによって、高血圧、心臓病、脳梗塞などのリスクが高くなります。この観点からも考えると、うつ病の徹底的な治療を重視しなければなりません。
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