うつ病について
カウンセリング東京:「うつ病」
双極性障害
双極性障害の決定的特長として、双極性障害を抱える患者は躁病のエピソードがあります。一般的にうつ状態もありますが、そうとはかぎらない。躁状態にあるとき、患者の状態は陶酔幸福感、いらいら感、またはその両方を感じていることが多く、有り余るエネルギーに満ち溢れています。一般的には次々に浮かび上がる考え、速度の速い話し方、睡眠の必要性の減少と、体調の良好さ、逆効果の生まれる可能性の高い過度の歓喜をともなう行動(例: 極端な買い物や株取引、薬物使用、乱雑さらに精神的錯乱状態のような行動として半身裸で交通誘導など)があげられます。彼らは通常、うつ病のエピソードにも陥ります。なかには躁状態(速度の速い言動、考え、睡眠の不必要性など)と、うつ状態(エネルギーの低下、涙もろさ、希望の喪失など)が同時に起こることがある人もいます(これを混合状態といいます)。
躁状態が強く現れない人は軽躁病を抱えている、と言われるかもしれません。軽躁病を抱えている人は生産性、創造性、そしてカリスマ性に富んでいることがよくあります。その反面、いつかそれが燃えつき、大きな疲労状態または完全な躁病状態に陥るか、あるいはうつ状態に入ってしまいます。彼らのいらいら感や攻撃的態度、そして過度の歓喜を伴う行動(例: 危険なスポーツ、薬物乱用、精神的錯乱行動など)に走り過ぎてしまうため、周囲の人々は彼らのエネルギーレベルについていけなくなります。
躁うつ病は人口の約1%に対し影響し、その男女の割合も同じです。平均発症年齢は20歳です。うつ病、軽躁病、躁うつ病は一等親内の多く影響し、遺伝的関係も関連付けられています。一卵性双生児の合致率は約70%とされています。「Genetics and bipolar disorder」、「biology and bipolar disorder」、または「brain scans and bipolar disorder」などを検索用語としてPub Med、米国国立医学図書館のウェブサイトで検索すると、躁うつ病に関する生物学的調査結果などが調べられます。
躁うつ病を抱えるなか多数の人の創造力と才能の高いことがわかっています。なかにはたくさんの芸術的または科学的作品を比較的短い期間で創り上げる人もいます。しかしこの病気を持つことが好まれるという意味ではありません。この病気により結局は極度の疲労、うつ症状、そして社会から隔離してしまうこともあるからです。さらに躁状態がある程度に至ると、自分自身に問題があるということを否定し、高まった活力に浸り、どのような個人の弱みも受け入れにくくなってしまいます。もし躁症状が激しい場合には、それを他人に責任転換してしまうこともあります。これらの要素により、躁うつ病を抱える人々にとって自らの病を受け入れることは難しくなってしまいます。
精神障害の診断と統計の手引きは躁うつ病の次の3つの主なカテゴリーを詳細に示しています。双極Ⅰ型障害と双極Ⅱ型障害それがら循環気質です。躁うつ病には1つ以上の複雑なエピソードが現れます。双極性Ⅰ型障害はまれにうつ症状を伴わない場合もありますが、ほとんどの場合それを伴います。双極性Ⅱ型障害を抱える人は双極性Ⅰ型障害の人より多く、一般的に少なくても一度の軽躁病のエピソードと一度のうつ病のエピソードに特徴付けられます。循環病は多数の軽躁病のエピソードと、うつ病の要素には満たない程度のうつ症状が存在します。精神科医のなかには薬物使用により誘発された躁状態また親族内の遺伝的躁症状も、双極性障害の副タイプとしてみなす医師もいます。
うつ病のページを完結するにあたりもう1つ述べておきたいこととして、産後抑鬱病、季節性情動障害、また月経前不快気分障害などにもうつ症状はみられます。
これらすべての気分障害について読んだ後、誰もが経験しうる、うつ症状と躁症状には多数の種類があることが明らかになるでしょう。うつ症状のみのうつ病と、双極性障害の違いは白黒はっきりと示されていますが、実際には多くの患者がそれら以外のグレー部分にあります。
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